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今から10年近く前の話ですが、当時上代(販売価格)¥180で
販売されていた鉛筆がありました。
その鉛筆は外側にキャラクターを印刷している子供向けの商品で
1回の製造ロットは限定され、よほどの大ヒットをしない限り
増産することはありませんでした。
そして、新しいキャラクターデザインが出来上がると新しく製造し、
古いキャラクターの印刷された鉛筆は時代の流れとともに消えて
いくのでした。
ところがある年を境に販売価格の改変が行なわれたのです。
販売されていた鉛筆がありました。
その鉛筆は外側にキャラクターを印刷している子供向けの商品で
1回の製造ロットは限定され、よほどの大ヒットをしない限り
増産することはありませんでした。
そして、新しいキャラクターデザインが出来上がると新しく製造し、
古いキャラクターの印刷された鉛筆は時代の流れとともに消えて
いくのでした。
ところがある年を境に販売価格の改変が行なわれたのです。
それは、上代を15%以上値下げするという製造側からすると
驚愕の価格改変だったのです。
どうも他社が上代設定を下げた鉛筆を発売するらしいとの情報をつかんだ
発注会社が製造業者に対していきなり15%もの値下げを突きつけて
きたのです。 この時、製造業者は国内での製造は不可能と判断し
海外(アジア)で製造できるメーカーを探し出し、日本向けの品質管理を
付きっ切りで教育し、何とか製品を納入しました。
ところがその翌年、今度は20%の値下げが断行されることとなりました。
この時点でこの業者は取引も含めて、この仕事を請けるかを議論します。
しかし、発注会社とは鉛筆以外の取引もあることから、この値下げを
請けざるをえない状況となり、昨年日本のノウハウを教えたアジアの製造
メーカーに値下げの交渉をします。
ところが、アジアの製造メーカーは日本のノウハウを取り入れたこと、
そして日本向けに製造輸出したことで国内にハクがつき、引き手あまたと
なっていたのです。そんな状況の製造メーカーが値下げ交渉を飲むはずも無く
日本の業者は泣く泣く他の製造メーカーを探し出し、また同じように
ノウハウを教え、ようやく製品を納入することが出来たのです。
そんなこんなで今では10年前の45%の価格で商品が出回っています。
当時、仕事を請けていた会社は、発注会社との取り引きをやめ
今では、業種替えをしてしまいました。
これは鉛筆で実際に起こった出来事なのですが、どの業種でも
少なからず同じようなことが起こっていると思います。
資本主義社会である以上、競争は当然のことであり淘汰される企業が
現れるのは仕方の無いことだと思います。
携帯電話、インターネットの普及により会社のあり方は激変してきました。
今では中国にサンプル製作依頼をすると、翌日には成田にサンプルを持った
運び屋さんが居るということも可能になっています。
こうなれば日本人の働く場所が無くなるのじゃないか?と思われるのも
当然ですが、価格競争だけで全てが成り立っているのではなく
日本人にしか出来ないことを改めて見直して見るとまだまだ先は
明るいと思います。
海外の旅行者が日本に来たときに感心するきめ細やかなサービス、
技術の伝承、文化の伝承などは充分グローバル化に
対抗できるものであると思います。
今、一部のサービス業、熟練の技術者を必要とする製造業などは
慢性的な人材不足に陥っています。
現在の若い世代には10年経って一人前となる仕事は受け入れがたい
のかも知れませんが、これからこういった業界こそが生き残って
いくのではないか?と思っています。
驚愕の価格改変だったのです。
どうも他社が上代設定を下げた鉛筆を発売するらしいとの情報をつかんだ
発注会社が製造業者に対していきなり15%もの値下げを突きつけて
きたのです。 この時、製造業者は国内での製造は不可能と判断し
海外(アジア)で製造できるメーカーを探し出し、日本向けの品質管理を
付きっ切りで教育し、何とか製品を納入しました。
ところがその翌年、今度は20%の値下げが断行されることとなりました。
この時点でこの業者は取引も含めて、この仕事を請けるかを議論します。
しかし、発注会社とは鉛筆以外の取引もあることから、この値下げを
請けざるをえない状況となり、昨年日本のノウハウを教えたアジアの製造
メーカーに値下げの交渉をします。
ところが、アジアの製造メーカーは日本のノウハウを取り入れたこと、
そして日本向けに製造輸出したことで国内にハクがつき、引き手あまたと
なっていたのです。そんな状況の製造メーカーが値下げ交渉を飲むはずも無く
日本の業者は泣く泣く他の製造メーカーを探し出し、また同じように
ノウハウを教え、ようやく製品を納入することが出来たのです。
そんなこんなで今では10年前の45%の価格で商品が出回っています。
当時、仕事を請けていた会社は、発注会社との取り引きをやめ
今では、業種替えをしてしまいました。
これは鉛筆で実際に起こった出来事なのですが、どの業種でも
少なからず同じようなことが起こっていると思います。
資本主義社会である以上、競争は当然のことであり淘汰される企業が
現れるのは仕方の無いことだと思います。
携帯電話、インターネットの普及により会社のあり方は激変してきました。
今では中国にサンプル製作依頼をすると、翌日には成田にサンプルを持った
運び屋さんが居るということも可能になっています。
こうなれば日本人の働く場所が無くなるのじゃないか?と思われるのも
当然ですが、価格競争だけで全てが成り立っているのではなく
日本人にしか出来ないことを改めて見直して見るとまだまだ先は
明るいと思います。
海外の旅行者が日本に来たときに感心するきめ細やかなサービス、
技術の伝承、文化の伝承などは充分グローバル化に
対抗できるものであると思います。
今、一部のサービス業、熟練の技術者を必要とする製造業などは
慢性的な人材不足に陥っています。
現在の若い世代には10年経って一人前となる仕事は受け入れがたい
のかも知れませんが、これからこういった業界こそが生き残って
いくのではないか?と思っています。
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